メリットは？外来看護師の実態

完全週休二日制でプライベートを大切にできる

病棟看護師は4週8休のシフト制が多いですが、外来看護師は完全週休二日制です。まれに土曜日に診察しているところもありますが、基本的には土日祝は休みが多いです。決まった休みがあるのでママさん看護師の人には人気があります。病棟看護師のようにシフト制だと働くのが難しい人も安心して働けます。また、病棟看護師とは違って夜勤がありません。このことも子育てや介護など時間に制限がある人や夜勤で働くのが辛い人、プライベートの時間を大切にしたい人にとって魅力的な職場だと言えるでしょう。ただ、クリニックによっては夜遅くまで診察しているところもあるので注意が必要です。遅い時間まで働きたくない人はクリニックよりも比較的早い時間に終わる病院の外来が最適かもしれません。

生活リズムを整えやすい

夜勤がない外来看護師は病棟看護師に比べて生活リズムが整いやすいです。夜勤が辛くて病棟看護師から外来看護師に転職する人も少なくありません。正社員の常勤看護師として働くなら夜勤を避けては通れないでしょう。しかし、外来看護師であれば朝から夕方までの診療時間のみで働くことが可能です。そのため正社員でありながら夜勤なしで勤務することができます。日勤のみの勤務であれば育休後の復帰先として働きやすいでしょう。ただし、夜勤がないと夜勤手当がありませんので、いままで夜勤ありで働いてきた人にとっては給料が下がることになるかもしれません。また、夜勤ほどではありませんが、クリニックによっては19時や20時までといった夜間診療をしているところもあります。そのようなクリニックでは帰宅時間が遅くなってしまうこともありますので注意が必要です。

肉体労働が少なくスキルアップにつながる

病棟看護師に比べて外来看護師は肉体労働が少なく、体の負担が少ないです。病棟看護師は、車椅子の介助、トイレの介助、ベッド上で屈んだ姿勢での介助など、負担が多い介助が日常茶飯事です。腰痛に悩む人も多く、それが原因で転職する人も少なくありません。外来看護師は立ち仕事は多いですが、病棟看護師のような負担のかかる介助は少ないです。また、外来では短い時間で多くの患者さんと接することとなります。問診や生活指導は外来看護師にとって腕の見せどころで、患者さんの表情や言動から症状や健康状態などを判断し必要な治療やケアにつなげることが大切です。短い診察では言いづらいことを汲み取ることや、患者さんに寄り添うことも外来看護師にとっては大切な仕事です。外来の仕事ではこのようなコミュニケーション能力やアセスメント能力が身につきます。